国際誌(査読あり・筆頭著者)
2025年
5. Kajimoto A., Toyota K., Yusa Y. 2025.
Effects of morphological changes induced by the rhizocephalan parasite Polyascus polygenea on predation risk of the
Asian shore crab Hemigrapsus sanguineus.
Zoological Studies, 64 (59).
https://doi.org/10.6620/ZS.2025.64-59
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プレプリント
フクロムシに寄生されたイソガニでは、捕食者から身を守る役割をもつハサミが短くなります。野外での係留実験から、
この形態変化がイソガニの被食リスクを高めていることが明らかになりました。本研究は、寄生者が宿主の形質を変える
ことで、生態系の群集構造にまで影響を及ぼす可能性があることを示しています。
4. Kajimoto A., Iwasaki A., Ohira T., Toyota K. 2025.
Morphological feminization in the hermit crabs (family Paguridae) induced by the rhizocephalan barnacles.
Zoological Letters, 11(1) Article 6.
https://doi.org/10.1186/s40851-025-00252-5
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フサフクロムシあるいはナガフクロムシに寄生された宿主ホンヤドカリ類では、形態(第2腹肢の有無やハサミ長)がメス様に
なります(形態的メス化)。本研究では、この形態的メス化の程度が、フクロムシ種とホンヤドカリ類の種の組み合わせによって
異なることを明らかにしました。寄生者における宿主操作戦略の多様性を解明する上で重要な知見を提供するものです。
2024年
3. Kajimoto A., Yanagimachi R., Takahashi T., Yusa Y. 2024.
Sex determination by a univalent chromosome in the rhizocephalan Peltogasterella gracilis (Cirripedia: Rhizocephala:
Peltogasterellidae).
The Biological Bulletin, 246 (2-3): 98-107.
https://doi.org/10.1086/734711
*エンバーゴ期間が経過したらAccepted manuscriptを公開する予定です。
核型分析により、フサフクロムシでは、未受精卵の段階ですでに雌雄の違いがあり、メスはオスよりも染色体を1本多くもつことが
明らかになりました(メス:n = 16, 2n = 31、オス:n = 15, 2n = 30)。この結果は、フサフクロムシの性が1本の余剰染色体の
有無によって決まっている可能性を示しており、本種が非常に珍しい OW/OO型の性決定様式をもつことを示唆しています。
2. Kajimoto A., Toyota K., Ohira T., Yusa Y. 2024.
Transcriptomic analysis of sexually dimorphic cypris larvae of the rhizocephalan barnacle Peltogasterella gracilis.
Comparative Biochemistry and Physiology Part D: Genomics and Proteomics, 52: 101342.
https://doi.org/10.1016/j.cbd.2024.101342
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フサフクロムシは、卵から定着ステージであるキプリス幼生に至るまで、オスの方がメスよりも大きいという明瞭な性的二型を
示します。本研究では、キプリス幼生を対象にトランスクリプトーム解析を行い、雌雄の幼生間で遺伝子発現を比較しました。
その結果、雌雄間で発現量が異なる遺伝子を複数見いだしました。これらの遺伝子発現の差は、オス幼生間におけるメスを巡る
競争など、雌雄で異なる生活史戦略に関与している可能性があると考えられます。
2022年
1. Kajimoto A., Høeg J. T., Kato K., Yusa Y. 2022.
Variations in life cycle and seasonal sex ratio in the rhizocephalan Peltogasterella gracilis (Boschma, 1927) (Cirripedia:
Rhizocephala: Peltogasterellidae).
Journal of Crustacean Biology, 42: ruac057.
https://doi.org/10.1093/jcbiol/ruac057
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複数年にわたる定期サンプリングを行い、フサフクロムシの寄生率(エクステルナの出現時期)、性比(母親がオスを産む割合)、
およびオス幼生の定着時期といった生活史特性を調査しました。その結果、フサフクロムシの性比は季節によって大きく変動し、
この変化が季節的に変動する宿主の利用可能性への適応である可能性が示唆されました。
国際誌(査読あり・共著者)
2025年
1. Toyota K., Kajimoto A., Ando Y., Takeuchi K., Ohira T. 2025.
Characterization of a crustacean hyperglycemic hormone of the horsehair crab Erimacrus isenbeckii.
General and Comparative Endocrinology, 114777.
https://doi.org/10.1016/j.ygcen.2025.114777
プレスリリース
ケガニの眼柄ホルモンにおいて、血糖値を調節する働きをもつホルモンの抽出に成功しました。これは、ケガニの眼柄ホルモン
の機能を世界で初めて明らかにした成果です。本研究は、ケガニの眼柄ホルモンが従来の研究手法を用いて解析可能であること
を示すとともに、実験室での飼育が難しいケガニに代わり、入手や飼育が容易な温帯性種であるタイワンガザミを用いることで、
ケガニ眼柄ホルモンの機能解析が可能であることを示しています。
和文誌(査読あり・筆頭著者)
2026
1. 梶本麻未・篠田晏希・角田啓斗・桒原良輔・夏川高輔・豊田賢治. 2026.
佐渡島におけるヤドカリ類とその寄生性甲殻類の記録.
Aquatic animals: AA2026-5.
https://doi.org/10.34394/aquaticanimals.2026.0_AA2026-5
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佐渡島で採集したヤドカリ類と、それらに寄生する甲殻類(フクロムシ類およびエビヤドリムシ類)について、初記録を
取りまとめました。本研究では、フクロムシ2種(Peltogaster postica、P. aff. ovalis)を日本海からの初記録として、
またヤドカリ2種(クロシマホンヤドカリ、ゴホンアカシマホンヤドカリ)およびエビヤドリムシ2種(ヤドカリノハラヤドリ、
ヤドカリノオジャマムシ)を新潟県からの初記録として新たに報告しました。
和文誌(査読あり・共著者)
なし